【転勤で空き家になった持ち家、住宅ローンと火災保険をどうする?】

【転勤で空き家になった持ち家、住宅ローンと火災保険をどうする?】
はじめに
今回は、自宅を空き家にしたまま東京へ転勤している中で、「銀行への住所変更の報告」や「火災保険の扱い」をどうしたかという実体験を紹介します。
ちょうど2027年12月に住宅ローンの更新を控えており、2025年の今はその準備フェーズ。家族とともに東京で生活しつつ、札幌の自宅は一時的な空き家になっています。
今回は、「銀行への誠実な報告は信頼につながる」という実感と、「保険会社との関係づくり」についても学びがあったので、今後同じような境遇になる方の参考になればと思い、記録としてまとめました。
電話前の下準備:伝えるべきことを整理
まずは電話前に、以下のような基本情報を簡単に整理。
- 借入時期:2014年ごろ
- 融資金額:およそ3,000万円台(建物+土地)
- 現在の残高:約2,000万円台
- 金利タイプ:10年固定(次回更新は2027年12月予定)
- 毎月+ボーナス返済型
- 団信:疾病保障付き
- 現在の年収:当時よりも大幅増加
- 今後の予定:2027年3月に札幌に帰任予定
実際の電話の流れ
話の順番はこんな感じで組み立てました:
- 自己紹介と融資番号の提示(控えを準備)
- 住所変更の報告と、遅れてしまったことへのお詫び
- 住民票・固定資産税の住所変更はすでに完了済みと伝える
- 現在、札幌の自宅は空き家状態だが、再び居住する予定があることを説明
- 今後、必要な手続きや確認事項があれば教えてほしいと依頼
- 次回更新時(2027年12月)に向けて見直しも検討していると軽く共有
- 最後に「今後ともよろしくお願いします」と一言添える
担当者の反応と手ごたえ
結果として、非常に丁寧に対応していただきました。終始落ち着いた雰囲気で、
「こちらこそ、今後ともよろしくお願いします」
と返していただけたことで、安心感とともに信頼関係が一歩深まった気がしました。
このとき特に感じたポイントは、
- 一度にいろいろ交渉を詰め込まない(減額などは別のタイミングで)
- 言い訳せず、淡々と事実を整理して誠実に伝える
- 最後は余白を持たせるような余裕のある言葉で締める
そして次に気になった「火災保険」
住宅ローンの件が片付いた後、ふと気になったのが火災保険の取り扱い。
私の場合、住宅購入時に35年一括契約で火災保険に加入しており、保険会社はセコム。
現状としては、
- 自宅は空き家だけど年に数回帰省で使用している
- 寝具・家具も一部残しており、生活感は多少あり
- 電気契約は継続中(24時間換気のため)
という状態で、正直にそのまま保険代理店に伝えました。
すると代理店の方からは、
「空き家用の商品はセコムでは扱っていないが、今のように年に何回か利用していて、生活用品も残しているのであれば、“別荘”的な位置づけで問題ないのでは」
と、実に現実的で柔軟な対応をしてもらえました。
さらに、
「何かあれば、いつでも私の携帯に直接ご連絡ください」
とまで言っていただき、保険代理店とも信頼関係が築けたと実感しています。
転勤による空き家と住宅ローンの関係性
法律的にも、「一時的な転勤等で空き家になっている住宅」については、住宅ローンの継続が認められています。
民事再生法の中にある「住宅資金特別条項(196条)」では、そのような例外的扱いが明文化されていますが、通常のローン契約でも、実務上は十分に柔軟に対応されているのが現状です。
重要なのは:
- あくまで「一時的な転勤」であること
- 将来的に再居住の意思があること
- 定期的に管理・使用されていること
まとめ:今日の電話は、もう始まっていた“金利交渉へのステップ”
今回の電話は、小さな報告に過ぎないようでいて、実は「信頼を守る第一歩」であり、「将来の交渉の地ならし」でもありました。
言い換えれば、2027年12月の金利更新に向けた準備は、すでにこの時点から始まっているのだと実感しています。
また、火災保険のような付帯契約についても、誠実に相談することで、パートナーとしての信頼を深められるという学びもありました。
おわりに:これから電話するかもしれない、あなたへ
将来の自分へのメモとして、そしてこの記事を読んでくれたあなたへ。
もしかしたら、あなたも「銀行に報告しないまま空き家になっている持ち家」や「転勤で一時的に別居している家族」、「火災保険の継続が気になっている状況」にあるかもしれません。
でも大丈夫。まずは一歩、誠実に連絡してみるだけで、すごく風通しがよくなります。
心配事を一つ手放すことで、脳のリソースが解放され、日々の生活にゆとりが生まれ、より前向きで幸せな時間を過ごすきっかけになるかもしれません。
信頼は、伝えればちゃんと伝わるもの。
今回の経験が、あなたの一歩を後押しするきっかけになればうれしいです。
